2006年3月 2日 (木)

同じ目標を作るためには時間が必要。

今日はまたもや簿記漬け.....&集落営農の進行管理に没頭.....あ~今週は現地活動が少ね~。これじゃいかんぞ「みなし普及員」!

ってなわけで、情熱指数はPCに向かいすぎでやや低下気味の50%。

実は、このブログのサイドバーに「集落営農ニュース(google)」を設けてます。

集落営農の最新ニュースがアップされると、メールでお知らせがくるようになってます。

今日は、栃木県で土地利用型作物を手がける農家の方が紹介されていました。

http://www.jacom.or.jp/tokusyu/toku185/toku185s06022809.html

規模拡大を図るにあたって、集落や地主とのコミュニケーションを図る工夫や、農業機械の投資を自らの工夫でコスト削減しているとっても素晴らしい農家の方です。

その方も集落営農について若干触れていました。

豆組合をつくった経験から集落営農については「同じ目標を持った人たちの集まりでないと、いったんは組織化しても壊れるのではないか。人数が多くなればなお難しい」と話しています。

ポイントは「同じ目標」。つまり「集落営農ビジョン」。

これがあると無いとでは.....形が出来ても正直長続きはしないでしょう。

農用地利用改善団体はあるけれど、集落共通したビジョンが無いと多分行き詰まるってことです。

実は今日、以前から働きかけていた集落のリーダーから電話がありました(嬉しかったな~)。

山間の十数戸の集落で、全戸参加型の機械利用組合がある集落です。

集落みんなを集めるから、来て欲しいという内容でした(更に嬉しかったな~)。

既に「同じ目標」ができているから、多分話しは早いでしょう。

でも、このような集落はほんの僅か.....

同じ目標を持てる集落、個人で頑張る(規模拡大)ために農用地の利用調整だけを進めて行く集落、集落営農は様々。

同じ目標を持つためには、話し合いという時間が必要。

もう少し、時間があればいいのだけれど、品目横断へ向けた支援の風が強くて.....

ちょっと愚痴っぽくなっちゃたな。

明日も簿記指導から始まる.....頑張ろう!

※ここ最近、自分へのメッセージっぽくなっている感じ.....

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2006年3月 1日 (水)

夢を持ってもらうこと。

トリノ祭りももう終わり.....これからはいよいよサッカーだな!

さてさて、今日は1~2月に活動した集落営農の取りまとめを行っていました。

我が普及センターの重点集落は十数カ所あるのだが、徐々に動き出しが見えてきてる。

若手世代を巻き込み話し合いが充実してきた集落、自己資金で共同コンバインの品定めに入った集落、中山間地域等直接支払制度を活用してビジョンが合意された集落。う~んイイ感じ!皆ステップアップしてきました。

でもだ.....なかなか動き出せない集落もチラホラ.....集落営農のメリットや理解は十分に進んでいるのだが.....ん~何故に動き出せないのか???

共通する点は「牽引するリーダーが居ない」ということ。みたい。

厳密にはリーダー的存在は居るのだが、やはり不安があるのだろう。そしてそう言う人ほど超多忙!

今必要なのは、リーダをもり立てて「よし!やってみよう!」って言ってくれる人(達)。

この一言がなかなか出ない集落はなかなか動き出せないのだ。

「出来るところから始めましょう!」という普及のアドバイス.....いわゆるソフトランディング!何にでも言えるのだが、歩み始めることが重要なのだが.....やはり、リーダーたる人は責任や完璧を目指してしまう!とても重要な考えなのだが、考えてばかりじゃ日が暮れて年も取ってしまう.....

少しづつ歩むためのきっかけづくり。

それは多分「共通した夢」。

集落に夢を持ってもらうきっかけづくり。

簡単なようでとても難しい活動。

頑張って行きましょう!

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2006年1月19日 (木)

女性を巻き込め~

以前支援した集落営農組織の準備段階での話しなのだが、例によって夜、集会場に集まって「よっしやってみよう!」って物事が決まるのだが、次の日になると「やっぱり俺は参加できないよ」って事が度々あったのだ。

何度も話し合いを繰り返して決めたことなのに何故?って思うのは普通だよな。

理由を聞いてみたところ、座談会で決まったことを奥さんに話すと「そんなこと反対(`ε´)」とか、「どうしてそんなに面倒くさいことするの!」って言われたらしい。そうなると旦那さんは奥さんの意見に従うしかないのだ。

なるほど~大黒柱はご主人でも、決定権があるのは奥さんなんだな~

その頃は、おいらも結婚してなかったし、その理由を理解するのには少々時間がかかったな(今となっちゃぁ~良くわかる。ウンウン)。

そこでだ!よし!女性人へ集落営農の良さを理解してもらおう!って作戦を起こしたわけだ!

とにかく集まっては、雑談.....雑談.....お茶飲み.....笑い.....お茶飲み.....少しずつ勉強.....意識が高まってから視察研修.....。

結果.....集落営農活動の中に女性活動の場を設けることに!

数ヵ月後.....営農改善団体が設立。

男性人が苦労して進めた仕組みづくり.....今は生き生きとした女性人が集落活性化の中心に!

なかなか動き出せない集落は、女性人への理解促進を行うと集落家農の突破口が見えるかもしれない!

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2006年1月10日 (火)

達人のアドバイス

1月1日付けの農業新聞に掲載された集落営農のアドバイス。

①「生産費の削減話題に」

②「現状をデータで把握」

③「若者の参加が不可欠」

これって単純に、すべて今まで農村が蔑ろにしてきたことだよな.....

もちろん、今までの普及手法にも問題があったかもしれないな.....

進んでいる集落は、単にこのことが認識され行動されているだけなんだよな.....

だけど、このことを納得させるのが、結構難しいんだよな.....

もっと、強気な問いかけが必要かもしれないな!

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岩手・花巻地方水田農業推進協議会アドバイザー

大和章利さん

話し合いを前向きに進めるには、生産費をどう減らすかという話題をきっかけにするのが良いでしょう。稲作所得は10a当たり4万円を割り込み、4ha規模でもせいぜい150万円でしかありません。これでは農業を続けるのは困難です。では、どうしたらいいのか問い掛けが、担い手づくりの主要テーマです。コストに関係者の意識が向かうよう、生産費や所得の現状と、目標の試算値を示すのが有効です。

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兵庫県立農林水産技術総合センター専門技術員

森本秀樹さん

現状を客観的に数値データで把握することが欠かせません。米価がどう変わり、生産費がどうなってきたのか。高齢化率、遊休農地の割合は・・・・・。データを見せることが集落を考えるきかっけになります。そこを出発点に10年後、20年後の具体的な集落の姿を話し合うことが大切です。担い手づくりの目的は補助金をもらうことではなく、集落の農業を将来にわたって安心して続けられる構造に変えることです。

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広島県農業会議業務課長

村竹義人さん

集落の話し合いには若者の参加が絶対に必要です。高齢農家ばかりだと「機械も壊れてないし、わしの代はやれる」という自己中心的な考えに陥りやすい。でも、息子の世代は自分が農業を継いだ後のことを考えます。まず同じ感覚を持つ同世代で意見を言い合ってもらうのです。話し合いは週1回ペースで進め、あまり長い期間をかけてはいけません。熱が冷めないうちに、一気に進めるのがポイントです。

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2005年12月27日 (火)

手を抜くこと。

普及活動をしていると、どうしても普及が率先して頑張りすぎて、後ろを振り向くと農家や集落が着いてこなかった.....なんてことが結構多い。おいらなんてそんなことばかりで、一時、マジで集落営農って意味あんのかなって思ったことがあって、上司に「辞めたい」って言ったことがあったわけ。あの時は若かったな。カラ回ってたから(^^;

でも、そこでで踏ん張ったからこそ得たものもある。

それは「手を抜くこと」。

言い方は悪いけど、とっても重要なことだと気づかされた。

普及員の悪いところは、なんでもかんでも自分たちでやってしまうところ。

けっしてそうではない部分もあるのだけれど、集落営農だけはそうはいかない。

手を抜くこと.....正直、時々手を抜くこともあるけど、この場合は、普及員が集落を右往左往するのではなく、集落のことは集落で考えらせるポイントをつくこと。そのキーワードは「夢をもたせ」、「やる気を起こさせる」こと。そして「主役は集落」ということをしっかりと伝えること。自分たちで立ち上がるという「元気」をつけてもらうこと。言葉で言うのは簡単だけど、これが出来ないと集落営農は全く進まないと気づかされた(少々気づくのが遅いけど.....)。

集落に入ると昔の話(失敗談)や愚痴ばかりがこぼれるが、本当(本音)は違う。集落は我々のように後押しをしてくれる応援団を求めている。「自分の言葉」で本音で話すことができる普及員を求めている。

多くの集落に入って、そんなことを気づかされた。

集落営農で始まり、集落営農で終わりそうな2005年。

そのことに気づいただけでも、貴重な1年だったな。

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2005年11月 8日 (火)

最終手段!

昨日、とある重点集落の代表者を訪問し、話し合いの再開を促したわけだが.....ここに内容は書けないけど、代表者の話を聞いた率直な感想は「ここの集落は手を引く決断も必要だな」だった。

1年半の活動の中で、集落営農は十分に理解され、必要性は浸透し、手は尽くしたはずなのだが、「じゃぁ何から始めようか」とか、「目標とするビジョンは」などの話し合いが全然行われないのだ。これは、決してこの集落は悪いってことじゃなくて、今は必要としていないってことなんだけれども、普及課題として重点集落に設置しているがゆえに答えを出さなければいけない時が来たみたい。支援要望のオファーも多いからね。

今朝、上司らとも相談したけれど、いよいよ最終手段を実行するしかないとの決断に達した。この集落が目指すべき集落営農の仕組みを普及所案として提案するしかない(本当は話し合いの中から見出したかったのだが.....)。後は集落で話し合いを継続するか止めるかの決断をして貰うしかない。もちろん、見捨てたと言う訳じゃなくて、必要あらば何時でも支援しますよってことなんだけれどもね(^^;

最終手段を実行して、果たして集落の話し合いは再開するのだろうか?

個人的には絶対に再開すると思っている。

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2005年11月 5日 (土)

波及効果!

昨日の出来事なんだけど、全く声掛けしていなかった集落から「集落営農をはじめてみたい」という動き出しが見られた。

ん~いいぞいいぞ!

実はこの集落、我が所が手がけている重点集落に隣接する集落で、正に波及効果!いろんなPRが奏功したって感じかな!よくはわかんないけど( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ

実はこの動きを今か今かと待っていた!今後の推進活動を左右する重要なポイントだったからね~

「PRの効果が出た~!」なんて一喜一憂してるわけじゃないんだけど、正直嬉しいね!

これからは、こうした動きをさらにPRすることで「自分の集落でも出来るかも!?」って農家が絶対に増えてくるはず。そして、今まで半信半疑だった農家の気持ちが「あの集落で出来るのならここでもできる!」ってな感じに変わっていくはずだ!いや、多分だけど、潜在的にはそういう農家がかなり多いはず!

波及効果がさらに波及効果を呼ぶ!

今後の推進に追い風が吹いているぞ!

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2005年9月29日 (木)

同じ土俵で

いや~稲刈り進んでるね~

まるでコンバイン祭りだね~

農作業事故のない作業を進めて欲しいもんですな。

そういや最近、うちの管内で改善団体の設立に向けた動きが基盤整備地区で加速しているのだが(おいらの出番無し.....)、その時の写真を見せて貰ってフッと思い出した。

以前、おいらが普及の成果発表会で発表した時、会場の一人からこんな感想がでた。

「うまく行っている事例は、関係者も集落の参加者も同じテーブルが用意されて平等な立場で話し合いが行われていますね」。(ロの字のテーブル設営)

いろんな評価や質問を受けたけど、これが一番印象的だったな。

農家にしてみれば、普通、座談会ではテーブルも用意されない畳の上.....メモは取りにくいし、下を向いているからついウトウト.....。つまり参加してる実感がないかもしんない。だから質問もでやしない。つまりは、そのスタイルがいつの間にか上からの押しつけになっているのかもしれない。

会議形式のようなテーブルを設けてもうまく行くかはわからないけど、みんなの顔が見えるやり方ってのが話し合いを盛り上げる方法の一つかもしんないな!

集落営農の活気ある話し合いのポイントは、みんなの顔が見える「ロの字作戦」!かもしんない。

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2005年9月 8日 (木)

ポリシー

今日も市町村を廻って、集落営農の進行管理打合せ。担当者が前向きでよかったな~

そのついでとは言っちゃ何だけど、某JAの支所を廻ったわけ。そこの支所長といろいろしゃべったんだけど、この人かなり超凄い!なんつ~か集落営農に対するポリシーを持っている。いわゆる持論ってやつだ。

集落営農って、いろんな書籍や参考資料がないと確かに自信持って出来ないけど、やっぱ独自のポリシーがないとやっていけないと思う!人まねでは限界があるってことだ。

今日会ったJAの支所長は地域にあった独自の考えを持っている。それがポリシーになっている。つまりは自信だ。そういうのがないと農家の心なんて動かせやしない。ん~あの支所長とは馬が合うそうだ。

えっおいらのポリシーはって?

ん~なんだろ。集落営農は進めるけど、経営改善の全てが集落営農ではないぞ~。集落営農に騙されるな!まだまだ出来る人は今のままで行け~って感じかな。

一担当としても、本質にドップリはまると廻りが見えなくなるから、常に客観視する事に重点を置くことを心がけておりやす。うんうん。

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2005年8月31日 (水)

きっかけ.....

今日の職員会議で話題になったのが、集落営農が進み始めたところと、進まないところの「差」。出た答えが、何らかの「きっかけ」があるかないか、である。

基盤整備などを契機としなくても動き出した集落は、高齢化や担い手不足など、「集落の共通した悩み」がある。つまり、これが動き出すきっかけ、いわば集落の改善すべき目標になっている。目標が出来れば集落は徐々に一つにまとまり、その他様々な話題がどんどんでてくる..........っといった構図が出来上がる。

動けない集落は、こうした共通した問題が無いわけではないが、共通認識として位置づけられていないようだ。

おいらが以前手がけた集落(今は一人歩きが始まっている)は、やっぱこうした共通した問題があったんだな~今思うと、そこから動き出したことは事実。問題が解決されれば、組織的な活動に慣れてきて、水稲の合理化を考えはじめる。

集落営農がなかなか進まないと嘆いている普及員は、この辺から探りを入れてみると突破口が見えてくるんじゃない!

ん~今日はイイこと言った!おれ(^^v

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